飛騨高山の雪に埋もれた日常が描かれています。 雪は、たまに降る分には綺麗でわくわくさせてくれるんだけれど、これが毎日来る日も来る日も積もりつづけるとうんざりしてくる。その閉塞感に満ちた日常。…続きを読む
雪の描写が綺麗に切り替わるんです。錯視みたいに。舞台の高山がいっきに好きになる作品でした。いえ、冒頭では何だか「住みにくそうで」「天候の変化が激しく」「車がつかえない人は生きていけない」「観光客…続きを読む
書かれているのは日常の出来事です。非日常のことはなにも起きません。でも、その中で葛藤があり、気づくことがあり、主人公が変わっていきます。日常のなんでもないことが、しとやかに書かれている物語です。
雪景色。図書館の本を返しに行きます。内容はそれだけですが、そこがいいです。短編ならではの手法でしょう。純文学の美しさを感じられます。何度も読みたくなる作品です!
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