　スマートフォンの縦長画面を上から下へ降りてくる白い線を見たことはないだろうか。

　一瞬だけ見えて、次の瞬間には消えてなくなっているこの線の名を「LINE 虫」という。

　LINE は「線」の意とも、「同名のメッセージアプリ」からとったものとも言われるが他にも説があり決め手はない。

　午前中に見る人は少なく、夕方以降に目撃例が増えることから、目の疲れからくる錯覚として片付けようとする人もいた。しかし、言った本人が次の日の朝、「LINE 虫」を目撃し、前言を撤回している。

　そもそも錯覚だとしたら、女子高生二人が一緒に見て驚いている動画などをどう説明しようというのか。演技にしては真に迫りすぎている。

　LINE 虫を見たら幸運になれるという噂が東日本にある。逆に西日本では、見ると不幸が訪れると言われている。Twitter上でとられたアンケートによれば、幸／不幸が分かれる境界は箱根にあるようだが、なぜ、箱根なのかはわからない。

　毎日、日常的にLINE 虫が見える人は眼科に行ったほうがいいかもしれない。眼球のなかに寄生する虫がLINE虫として見えていたことがあったそうだ。

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