とある泥棒が入った先は――小さな女の子ひとりしかいないお家でした。泥棒と女の子は出会い、女の子は言いました――サンタさんでしょ、と。そんな泥棒サンタさんのささやかなプレゼントが、ミントガムでした。再会を約束し、泥棒は去ります。そして泥棒は今度こそ、ささやかではないプレゼントを女の子に捧げようと、額に汗して働き、そして――そのラストに、読む方もまた、甘く、そして切ない気分に浸らせてくれるものでしょう。ぜひ、ご一読を。
こんなに美しい話の流れが書ける作者さんを尊敬してしまう。一度目のクリスマスプレゼント、二度目のプレゼント。どちらも彼女に撮って嬉しくてそして……。話の終わりは、切なかった。