まじ、絵本。

 文字で読んでも色彩を呼び起こす文章は良作、名作が生まれる理由の1つですが、『まじ、絵本。』の冒頭を読み進め、想像の中で最初に色が付くのが、突然の白と、その先の黄色。
 そこから色彩が広がるものの、以降は白くなりそうで、大抵赤く、最後にはまた黄色に戻る。

 562文字の内に10度を超える跳躍があり、幸福な読後感を覚えます。
 今日これからの短い予定を1つ棚上げにして、この小説を読んでください。

その他のおすすめレビュー

ポンデ林 順三郎さんの他のおすすめレビュー193