まじ、絵本。

架橋 椋香

第一話:まじ、絵本。

 あるところに、のかぞくがいました。

 台風一過、兎の一家、空に怯える小鳥の如く、けんけんぱ、と県大会を制覇。

 というをとらわれ、うさぎはにすってんころり。

 小さな扉と其の扉の鍵穴に合いそうな鍵が有る空間に落ちてしまった。

 うさぎはにさしこみ、まわしました。

 すると、ポキと、音を、たてて、鍵が、折れて、しまう、予感。兎はその鍵をくわえ、あむあむあむ。もやしの味。素敵。

これは酒が飲みたくなる味だ、と言って、扉を蹴り壊し、その中に、おむすびを放り投げた。

 するとどうだろう。扉の中で大量の齧歯げっし類が踊っているではないか。これは流石の県大会王者、兎も同族嫌悪に、足がぶるぶる、腕もふわふわ、あたまくるくる、お尻ふりふり、爪をかじかじ、


 

夢がしゅわしゅわ。


 

気がつくと兎は自室のベッドにベットしていて、300万円を失っていた。自室の壁にはトランプの兵隊、それと大統領。and a magicianマジシャン. medicineおくすり飲んで、頭を落ち着かせる。

 トマトの衛兵が中国当局と対抗している隙を見て、兎は得意のjump跳躍で国外逃亡。


 シベリア鉄道の車窓から、冬を感じて。


 気がつくと兎は。


 猟銃で撃たれ、白いその身を紅く染め、中国国旗の染料にされていた。


 五星紅旗はたなびく。


 揚子江の様子が変だと感じたなら、齧歯げっし類を見てはいけない。

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まじ、絵本。 架橋 椋香 @mukunokinokaori

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