青い空、白い雲はなしで、青い海。すべて、青。

雨降りますから、雲だってありますけれど。
そこは目をつぶって、すべて、青。
主人公の女子高生がしおさい公園を歩いているとき
世界はぐにゃりと歪んで姿を変えます。
水で覆われていました。
町は水没し、高台にある学校だけがそびえている。
水没しているだけではない、高い建物も姿を消しています。
すぐそばにクラスメイトの湖西がいて。

世界は閉ざされていて、人物も限られます。
ちいさな社会。
友達関係があり、恋人関係があり、微妙に依存し、微妙に反発する。
恋の問題、親子の問題、夫婦の問題、あきらめ、絶望。
ぎゅぎゅーっと煮詰まっております。

最後、駅は崩壊しなかったけれど、空が崩壊して満足です。
これって、ネタバレ? なんのことかわからないからオッケー?