読後、夜空を見て魔女を探してしまう

宇宙からやってきた魔女が願いを叶えるという題材に、まず惹かれました。主人公の魔女シホが願いを叶える姿が微笑ましく、ほのぼの……だけでは終わらない。

激しい戦闘シーンや次々と迫る困難、巻き起こる悲劇、苦悩する主人公。息がつけないほど物語が襲いかかってきます。読んでいる側も物語の展開に翻弄されて、宇宙に放り出されたような心地になってしまいます。けれど、最後まで読むと晴れやかな気持ちになります。

遠くに見える星を見上げれば綺麗だけれど、それらの多くは燃え盛っているんだなんてロマンチックなことを読後考えてしまいました。