1000年見続けた深淵が仲間になりたそうにこちらを見ていますよ?
トラックにひかれて若くして死んでしまった地味な男ヒカルは、謎の空間で厳粛な女神と出会う。
そこで自分の魂の特殊性を聞かされたヒカルは、異世界転生して英雄となり無双する展開を期待するものの、待っていたのは何もない空間への膨大な年月の幽閉だった。
しかし千年もの間囚われていたヒカルは、女神への恨みを糧にどこか狂いながらも壊れることなく存在していた。
そして幽閉された空間で虚無の深淵を見続けたヒカルに、シン・イェンと名乗る狂神の成れの果てが話しかけ、二人は協力してその空間からの脱出を試みる。
※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています。
――――コンテスト応募用ネタバレ有りの45話までのあらすじ――――
若くして死んでしまったヒカルは、謎の空間で女神と出会う。そこで自分の魂の特殊性を聞かされたヒカルは、異世界転生する展開を期待するものの、待っていたのは何もない空間への膨大な年月の幽閉だった。
しかし千年もの間囚われていたヒカルは、女神への恨みを糧にどこか狂いながらも壊れることなく存在していた。そして幽閉された空間で虚無の深淵を見続けたヒカルに、シン・イェンと名乗る狂神の成れの果てが話しかけ、二人は協力してその空間から脱出して異世界へと転移する。
追撃してきた女神を撃退し、とりあえずその異世界を放浪することにしたヒカルは名前をヤミと改めてシンと二人で人のいる場所を目指す。その道すがらで盗賊に襲撃されている馬車を助け、その縁からトトロンという町でフラヴィア商会から依頼を受ける。しかし、その依頼を完了した直後に滞在している宿の一人娘が誘拐され、さらにその実行犯が盗賊から助けた相手であるフラヴィア商会の娘だと告げられる。
シンによって誘拐事件の黒幕が太陽教会であることに気付いたヤミたちは、宿の主人である元冒険者夫婦に加えてフラヴィア商会会長とも協力。誘拐された宿の娘と操られていたフラヴィア商会の娘を助けだすのだった。
トトロンから旅立ったヤミとシンは、傭兵団“銀鐘”が拠点にする町ガルスへと辿り着く。そこで二人は“銀鐘”団長から依頼を受け、厄介な魔獣退治を手伝うことに。
魔獣に対して先手をうつことに消極的なガルス領主に力を見せつけて無理やり納得させたヤミたちは“銀鐘”とともに魔獣のいる林へと向かう。そこで強力な魔獣とうまく戦うも、戦闘中にこの世界の神と、ヤミをかつて幽閉した神による介入を受け、魔獣は神獣へと変異してしまう。神の介入が気に食わないヤミは神獣を無理やり自分の眷属化しようとして失敗、自らの邪気を暴走させるが、邪気の扱いに長けたシンの協力によって辛うじて鎮めることに成功する。