星に願う魔女

　『女神テオーリアのご加護があらんことを』

　多くの人が、星の女神テオーリアを信仰する世界。宗教が生活の根本を支えていることもあり、女神テオーリアを祀る星虹教会は教育機関や軍組織、警察組織も担っている。
　女神を信じる人たちで賑わう街中は、一見平和に見えるが定期的に殺人事件が起きており、その調査で修道士アリーは自警団として機能する星虹教会東区第三支部へ赴任する。
　そこでアリーを出迎えたのは、贔屓を行い私欲を肥やすと噂される教区長のルシルと、年下の先輩エレン、なぜかいつもほうきを持ち歩いているソフィア。
　ソフィアはおどおどしているが、どうやらルシルのお気に入りということで夜に彼女の部屋を訪ねている。またエレンはルシルの妹のようだが、扱いはあまりよくない。
　ある日、また殺人事件が起こる。…続きを読む