第4節。PFC
□本節で述べていること
・基礎代謝の計算方法
・痩せるために食べられる量の計算方法
□□
前節では、カロリーを構成する「PFC」について説明しました。
本節では、実際に摂取すべきPFCの量について解説します。体重の減少のみが目的の場合、本節を読み終え実行に移すことで目的は達成されます。
次節以降は、より効率的に体重を落とす方法、より長く易く体型を維持する方法、その他の流行のダイエットについて解説していきますので、そういったねらいが無い方は、完結編として考えて頂いて結構です。
では本題です。
あなたが摂取すべきPFCの量について記します。
身長が180cmの方と150cmの方、性別で大きく変動しますので、下記の式で計算してください。
男性: 13.4×体重kg+4.8×身長cm−5.7×年齢+88.4
女性: 9.2×体重kg+3.1×身長cm−4.3×年齢+447.6
※ハリス・ベネディクト式を簡略化しています。
出てきた数字は基礎代謝というもので、あなたが24時間なにもせず寝ていても消費されるカロリーです。
特に運動をしない方に関しては、この数字を目指して食事を摂ってください。日常的に運動する方は、摂取すべきカロリーがもう少しだけ増加しますが、それはまた後述します。
まずは、基礎代謝の±100kcalを目指しましょう。
ここで活躍するのが「PFC」の考え方です。
同じ2000kcalでも食べるものによって食べられる量が変わります。
私の場合は、PFCのバランスをダイエット初期、中期、後期で変えて設定しました。ただし、時期によってのコントロールは様々な背景があり、そこから紐づいての設定で、勉強することが増えてしまいますので、まずは下記のバランスで摂取を意識してください。
P:40% F:20% C:40%
上記で考えると、それぞれ下記の量を一日で摂取することになります。
割合からカロリー量を割り出し、そこから1gあたりのカロリーで割れば、グラム数が計算できます。(例:500kcalのタンパク質の場合 500 kcal÷4 (タンパク質1gあたりのカロリー)=125g
基礎代謝1700kcalの場合
P:680kcal (170g)
F:340kcal (37g)
C:680kcal (170g)
もちろん上記は基礎代謝分のみの摂取になるので、運動する方については栄養不足となってしまいます。
ただし太っている方については、その体に十分な栄養が詰まっているので、この食事を1週間程度続けたところで、栄養失調になることはありません。
まずは1週間、上の食事で収まるように管理してみてください。最初のうちは1回で食べきっても良いですし、3回でも5回でも10回に分けてでも構いません。
ちゃんとPFCの量を守れていれば、きっと体重が落ちているはずです。
以上、本節では痩せる食事を考えるための情報を記載しました。
この食事さえ管理できていれば、あなたの体重はみるみる落ちていきます。
男性で体脂肪率20%を超えている方に関しては、全体重の5~8%程度は1週間で落ちるでしょう。
次節以降は、PFCの管理方法やおすすめの食材、ダイエットに付随して体重維持をしやすい食生活、運動についてコラム形式で述べていきます。
まずは1週間、本気で取り組んでみて、PFCからカロリーを考える大切さを実感してください。
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