第1節。目を覚まそう。

 あなたは太っています。

 実際はそれほど太っていないかもしれせんが、少なくとも現在のあなたは、あなたの理想の体型ではないため、ダイエットをするためにこのページを開いているのだと思います。


 あなたは太っています。

 なぜでしょうか?

 それは、あなたが食べ過ぎたからなんです。

 部活やクラブを辞めて運動をしなくなったからではなく、車での移動が増えて歩かなくなったからでもなく、営業から内勤になり日中ずっと座っているようになったからでもないんです。

 あなたが食べ過ぎたからなんです。


 実は薄々気付いていたのではないでしょうか。

 焼肉やお菓子やタピオカを摂取し続けながら、また食べちゃってるなあと思ったことがあるのではないでしょうか。

 実はそれ、気のせいではないんです。

 あなたは紛れもなく食べ過ぎたのです。


 目を覚ましましょう。

 あなたはたった今、自分が太っているという事実に気付くことができました。

 自省が生まれたのであれば、難なくダイエットの第一関門は突破です。


 おめでとうございます。あなたは自分が太っている事実を受け止め、食べ過ぎている状況を反省しました。そうであれば、もう痩せる方法にも気付いているのではないですか?

 そうです、実はもう既に結論が出ています。

 ダイエットとは、つまり食べ過ぎないことなんです。

 ここで勘違いしてはならないのが、食べ過ぎないことというのは、絶食や節食をすることではありません。(絶食、節食のリスクに関しては次節で解説します。)


「食べ過ぎない」というのは、「良い具合で食べる」ということです。

 様々な栄養をバランス良く「食べる」ことが、ダイエットです。

 絶食をすれば確かに痩せます。ですが必ずリバウンドをしてしまいます。それ、意味ありますか?


 焦ってはいけません。ようやく目を覚ましたあなたが、しっかりと健康的に痩せられるよう、まずは「生物のメカニズム」から痩せ方を紐解いてダイエットの理屈を説明します。

 これまでぼんやりと、糖質制限とか置き換えダイエットとか、寝る前の何時間は食べないとか、いろいろと手を出してきたかもしれません。


 果たしてあなたは考えたことがありますか。

 なぜその方法で痩せるのか、そもそもその方法は本当に痩せるのか。

 偉い人が言ったから? テレビでやっているから? 流行っているから?

 それで納得してますか? 納得できないままやっていませんか?


 本「ダイエット概論」は、痩せる方法を記します。その方法でなぜ痩せるのかという理屈は後編で解説しますので、興味がある方は読んでみてください。

 ではまず次節では「安易に食事を減らすダイエット」について述べますので、痩せるメカニズム、太るメカニズムを理解し、危険性を認識してください。

 そのまま第4節まで読んでいただければ痩せる方法がわかります。各節はそれぞれ1000文字程度でまとめています。

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