読後、面白い!続きください!と、切実に思いました。
絶望し、人間不信に陥った事からの思い切りの良さが、本当に清々しいです。
世界を呪って何かしようとしてるわけじゃない所がポイントです。
良い人って思われたいっていう、コミュニティに属している人間の本質をぶった切って捨てて、周りに期待を一切しない主人公の悲しさを、彼女のパートナーが常に思いやってくれてるのも良い。
パートナー自身は、その気持ちを捨てきれないし、主人公を見るたびに、捨てきっちゃいけないなーと感じつつも、主人公の潔さに癒されてるのが、なんか、良かったねぇ…って思います。(本文にそんな記述はありません)
友情ともちょっと違うし…傷の舐めあいとも、ちょっと違う。
不思議だけど、読み心地の良い二人の物語です。
30話読了。
基本的に転生主人公少女と冒険者の相棒の掛け合いで話が進む。
内容的には現代知識チートで俺SUGEEEなのだが、それ以前に言葉の矛盾でどうしても引っかかって目が滑る。和製英語が出てきたり、大陸由来の慣用句を主人公以外が使っていたりしていることが多い。
掛け合いの方も主に人間不信に絡んだ大分内面が歪んだ内容が多いのだが、それが特に盛り上がりも内容もなく主人公と相棒の共依存のような形で進んでゆくので不快感を持つか否かにかなり個人差が出ると感じた。
少々ご都合主義が過ぎる説教系俺SUGEEEと私は感じたので、それらに抵抗のない方は試しても良いのではなかろうか。
インドラの、敵対する者、した者への容赦のなさが清々しく、大好きです。
作品中では『病んでいる』と書かれていますが、むしろ、そこは変わらないで欲しい。
『国や家を追い出される主人公』という作品は定番で、ほとんどの作品で主人公は『追放されたのに未練たらたら、結局救いに行く』『理不尽な命令をなぜか受け入れる』『どんなにひどいことされても、謝られると許す』というパターンですが、この作品の主人公インドラは、そんな事は受け入れません。
敵対し、攻撃してきた者には拷問。
王族、貴族でも気にしない。
庇う者も敵として認定。
後で謝ってこようが完全無視、空気扱い。
こんなスカッとする作品、初めて読みました。