※ファイヤーブレスに注意(敵も、本人も……)
- ★★★ Excellent!!!
主人公信弘は何事も受け身な現代人。
ある日、異世界に飛ばされ、そこで自身に高い魔力があることを知るのですが、それで「よし、無双してやろう!」とはなりません。
力があるのに後ろ向きです。
対して、ルルは魔力がないのですが、彼のように受け身ではありません。
彼女には魔力がない代わりに、魔籠というマジックアイテムを作る才能がありました。
彼女の師匠が、「魔法の常識を変えうる」と認めるほどの才能が。
力がないのに前向きです。
信弘は魔力。
ルルは魔籠。
二人は互いに補い合いながら王都へ旅に出ます。
旅の目的は家に帰ること。
この世界は魔法の才能がどれほど高いか、そして王立魔法学院に入ることがとても重要なのです。
そちらの道でやっていけなかったルルは、親から「娘ではない」と見限られています…
ですが師匠と出会い、魔籠作りの道でやっていけるようになりました。
そのことを両親に伝え、認めてもらうための旅なのです。
果たして彼女は認めてもらえるのか?
信弘は現代日本へ帰れるのか?
これからも続きを読み進めていきたいと思います。