九条の超古参ファンの皆様へ
いきなりすみません。九条蓮です。
カクヨムに登録したのが2019年末なので、もうすぐ五年。自分が作家を始めてから、五年くらいになりますか。
カクヨムに登録した当初の読者さんが今どれほどまだ自分の作品を読んで下さっているのかわかりませんが、超古参ファンの皆様にちょっとだけ御礼というか、ご報告があります。
2024年10月25日、『壊れそうな君と、あの約束をもう一度』をMF文庫Jから発売させて頂きました。
本作の元の元(といっても、主人公とかヒロインとかのキャラ設定だけですが)を作ったのは、2020年の夏くらいだったように思います。
時期で言うと、『君との軌跡』と『想い出と君の狭間で』を書き終えた時くらい。
そう……この作品は、『君との軌跡』と『想い出と君の狭間で』の良いところを何とか合体させれないか、という発想をもとに作り出した作品だったのです。
ただ、設定を作っているうちに「絶対に面白いと思うけど、WEBじゃどうやっても跳ねないしこのネタはお蔵入りかな~」と思い、結局軽くキャラ設定だけ作って終わってしまいました。
そのあと、皆さんも御存知の通り、自分はWEBでウケるファンタジーに走ったり、コンテスト受賞を目指してある程度商業を見据えた作品を書くようになったのですが……
今回、ようやく原点に戻ってこれました。
もちろん、ただ企画を提出しただけでは、この作品は世に出せませんでした。
スターツ出版文庫のコンテストで大賞を取り、デビュー作で結果を出したからこそ、九条ならこのパッケージで結果が出るのではないか、と担当さんや編集部に思って頂けて、今回の企画が実現に至ったのです。
もちろん企画を通すために折れた箇所もございますが、折れつつも折衷案を出して、しっかりと九条らしさの純度は保つよう努力しました。
当初の起草とは異なる部分もありますが、最終的に、その起草を越えた作品になっていると自負しています。
とても長い道のりでしたが、僕の作家生活の始まりは、『君との軌跡』と『想い出と君の狭間で』。
商業デビュー作『夏の終わり、透明な君と恋をした』の中にこの2作品の名前を入れているのは、このふたつの作品を自分自身が絶対に忘れないためです。
そして、それらの作品の要素を存分に込めたものを、今回商業作品として出すに至った──謂わば、原点にしてこの五年間の集大成みたいな作品ですね。
ですので、皆様。
もしよかったら、『壊れそうな君と、あの約束をもう一度(MF文庫J)』を読んでやってくれませんか?
きっと、『君との軌跡』や『想い出と君の狭間で』が好きな方なら、楽しめる作品だと思っています。
よろしくお願いいたします。
⇩壊れ君の詳細近況ノート⇩ https://kakuyomu.jp/users/kujyo_writer/news/16818093086887401457
【WEB版】君との軌跡 九条蓮@MF文庫J『#壊れ君』発売中! @kujyo_writer
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