それは穢れを納める無垢な器
- ★★★ Excellent!!!
の災厄を取り払うための人柱、『アリス』。
『アリス』に選ばれた少女リーエと、彼女を救うべく暗躍する使用人ロイの物語。
『アリス』という名から、無垢さや大人の世界に汚されていないイメージを持ちました。そのため冒頭のシーンは、まっさらな器に穢れを詰め込むイメージが形成され、リーエの諦念とロイの辛さがひしひしと伝わってきました。
アリスのように自分の気持ちに純粋なリーエと、淡々と仕事をこなしていくロイのスタイリッシュともいえる戦い。
一話一話が映画のシーンのように計算されたエピソード割りも鮮やかです。
エンディングは皆さん読んでみてください。
とても気持ちよく読み終えることができました。