第2話 ゲームのレーゾンデートル≫私のレーゾンデートル
超絶人見知りで、内気で、女の子らしくもない私にとって、ゲームの存在はかなり大きい。それは、自分の命と匹敵するぐらいに。
特に、格闘ゲーム、FPSなんかが大得意。というか、ゲームは何でも好き。さっきもああやって、屋上でこっそりゲームをしていた。
一日でもゲームしないと、頭が変になりそうだった。それほどにも、今までゲームをしてきたのだ。
何も考えなくてすむように。
それは、いつも突然来る。心にベールを被せるように、急に気持ちが暗くなる。
そうなってしまったら、あとはもう、自分の感情を制限できない。何もかもが嫌になる。
世界が滅びてしまったらいいのに、皆消えてしまえばいいのに。
そんなことを考えてしまう自分自身が一番嫌いで、死にたくなった。
だから、そんなことを考えてしまう前に、私は今日もゲームをする。嫌な自分から目を逸らしたかった。自分の存在意義なんて、与えられていないものと思っていた。
私には、ゲームしか残っていなかった。
誰か、こんな私を殺してください。
そんなことばかり考えていた。
こんな私ですが こゆき @uratanuki
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