僕らのエンディングプラン

　AIが広く普及し、人間より正確で精密な仕事が行えるようになった2040年の日本。ヒューマンエラーを防ぐため、あらゆる技術はAIのコントロール下に置かれ、人間の職は奪われつつあった。また、それと同時にAIが搭載されたスマートロボが日進月歩で発達し、人間と共存すべき存在として普及し始めたが、その整備や法はまだその発達に追い付いていない現状である。
　主人公はAIに職を奪われた終末期医療を行う医者で、古い機種のスマートロボと一緒に暮らしていた。彼女の故障により、主人公は母の死を想起しながら、スマートロボの終末期について考えさせられることになる──