ドラクエとエリックホッファー

水;雨

きまぐれ雑記の1

 『ドラゴンクエストⅪ過ぎ去りし時を求めてS』をしゃぶり尽くすように遊んだ。

 ほぼ満足して、ふと思った。

 つまりはドラゴンって何?

 ある本が思い浮かぶ。

『魂の錬金術』だ。

 エリックホッファーによると、龍とは人間の自然への畏怖が生み出し、動物世界の恐るべき強さと神秘的な能力の合成物であり、さまざまな動物の部分をつなぎ合わせると、必然的に龍のような存在になる。龍は人間が属さない宇宙全体の脅威と神秘の具現化である。岡倉天心が述べるように、龍は野獣を装う人間なのだ。悪魔より古く、はるか太古に作り出された。現在に生きる我々は、自然を追いやり、龍を殺したことで悪魔との長い戦いを始める羽目になる。

 以上、"龍と悪魔/魂の錬金術"を粗くまとめたが、そうすると魔王=悪魔と龍、ドラゴンの関係もなんとなく肯ける。

 ドラゴンへの憧れがあったが、言い換えれば、過去への憧れだったのだ。

 と、壁に貼ってあるナショジオカレンダーを見ながらしみじみ思ってしまったのだった。

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