栄光と敗北、甲子園の明暗を見事に切り取った作品

投手と打者、選手、監督、マネージャー──高校野球の一試合に込められた人々の明暗。

輝かしくも苦々しい情熱と苦悩の一瞬を見事に切り取り描いたこの作品は、観客の歓声や落胆すらも耳に聞こえてくるようなその場にいる錯覚すら味わいます。

球団の評価、実況の描き方、何一つとってもただただ輝かしい青春におさまらないリアルな暗も描かれてるのが巧い。