雨の日の、少し不思議な御伽草子。

 主人公は一組の男女。男はカップラーメンの時間を間違えて、伸びた麺をすすっていた。一方の女は、メイドに食事を促されていた。二人は一年近く会っていないが、再開すると決めていた。境遇が正反対でも、親に反対されても、二人は再会すると、信じていたのだ。そう、晴れてさえいれば――。
 約束された日は、無情にも雨。
 男が作ったテルテル坊主の力は、及ばなかった。
 それでも二人は待ち合わせの場所に向かう。
 きっと、二人で虹を見よう。

 果たして、二人は出会うことができるのだろうか?
 

 是非、御一読下さい。