懐かしネタてんこ盛り

オッサンオバサンホイホイ……。

ゴホン。

 鬼が、妖怪が、そしてまさかの西洋ファンタジー御用達のエルフが、まさかまさかの京都のオーバーツーリズム問題に立ち向かう!?
 妖怪退治でも世の秩序を乱す存在を滅する戦いでもなく世界を滅ぼす悪を倒す戦いでもない。

 観光地問題ですよ観光地問題。

 そんな地味な問題に四苦八苦しながらあちこち駆け回る登場人物達。
 問題が地味だからこそ彼等を身近に感じて親しみを持ってしまいます。

 まぁ京都府在住の者としては、正直物申したい部分はあるし、実際他にも居ておられるでしょう。

 でも考えてもみてください。
 世に出ている色々な刑事ドラマの数々を。

 京都市の西の端から東の端へ、はたまた北の山奥から南の伏見のマンションまで。
 市内の事情をガン無視で犯行を犯す犯罪者に、交通事情ガン無視で捜査し追いかける警察。

 そんなドラマを受け入れられるなら、この小説なんかエルフですよ? 酒呑童子が高級マンションでふんぞりかえってるんですよ? タヌキが高級車乗り回してるんですよ?

 細かい事はスルーして楽しむのが吉。

 でも懐かしいネタてんこ盛りで、やっぱりオッサンオバサンホイホイ……。

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