ビジネスにも通用する問題解決論のひとつとして。

 ファンタジー界からエルフ、日本古来の妖、宇宙人に陰陽師と実に賑やかなメンバーが「観光客のマナー」という解決しようない難題に挑戦してゆく。
 (ネタバレで申し訳ないが) ここで出そうとしてる答えは「時」
例えば すでに始まってる高齢者問題、今すぐ如何にかする手段などある訳なく 今まで問題を先延ばしにしてきただけ。なら今できる事を積み重ねてみないか? そんなメッセージを筆者は発信したかったのかもしれない。
物語通して残念だったのが、全編通して唯一となる戦闘場面。中盤までトーク・バトルが魅力だっただけに、肉弾戦が物語の起承転結より軸をブラしてしまったような印象を受けてしまった。
主人公の恋愛模様がとても好感あったのも本作の魅力だが、テーマに戻し 解決に時間がかかるなら その後の展開を読んでみたいし、キャラの魅力出すなら戦闘編というも面白いと。良作には違いないので続編を楽しみに待っておこう。