四「ウマシアシカビヒコヂ」
古事記において、
「次に国
上記するように、
漢字の「牙」は芽に通じ、読みの「カビ」はイネ科植物の穂先で、要するに芽のこと。「ウマシ」は美称であり、「ヒコヂ」は優れた男性を表す。
まだ安定した状態にはなかった国(大地)の固有の生成力・生命力の強さを、旺盛に伸びる
そして、この神の次に「天の
日本国の神話的名称が「
ウマシアシカビヒコヂという神名のあり方を考えると、間接的にだが、葦原中国の豊かな将来を暗示するために誕生した神、といえるのかもしれない。
葦の群生する湿地は、古くは水田を
しかし、古事記では重要視された神だが、日本書紀本文には登場しない。
第一段の
第一段の一書第二には、最初に誕生した神として書かれている。
「一書に
また、同段の一書第三にも、最初に誕生した神として書かれている。
「一書に曰はく、
そして最後に、やや飛んで一書第六にも、こちらは二番目に誕生した神として書かれている。
「一書に曰はく、天地初めて判るるときに、物有り。葦牙の
神様別に読む「古事記・日本書紀」 モンキー書房 @monkey_shoboh
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