恐怖ではなく、快楽を。それも死んでしまうくらいの。
- ★★★ Excellent!!!
ヒロインは、日頃から妄想ばかりでした。
そんな彼女が引っ越した先で、夜中、「びちゃ」という音から始まる、得たいの知れない快楽。
毎日ではなく不定期に、それは訪れます。「びちゃ」という音を合図に。
待ち焦がれる時もありました。
それは、生身の快楽よりも激しかったから。
最後のオチにはやられました。
巧妙な伏線に、そして合図である「びちゃ」の音に注意深く読んでいれば、もしかしたら真相にたどり着いたかもしれませんが、もしかしたら、彼女にとっては幸せだったのかもしれませんね。