ド迫力のヘビー海戦ノベル

 めっっっちゃくちゃ面白いです。

 不気味な幽霊船と、それを操る不思議な少女、そして国を失った姫の船旅が描かれています。

 この作品を読み始めて一番に思うことは、押しつぶしにかかってくるくらいの圧倒的な場面描写と文章量です。

 国同士、そして登場人物同士の複雑な過去と、強烈な野望のぶつかり合いが激しい本作ですが、その設定がすごい。

 とにかく緻密で詳細まで詰められている。なぜその人物はそのようになったのか、何がどうして物事が今日まで運ばれてきたのか、作者の書きたいことを惜しげもなく全力でぶつけたのだなという強い力が文面に滲み出しています。

 少々序盤の一話あたり文の量が重かったせいか、読み始めは圧倒されてしまいましたが、ある程度進んでからは逆に読む手が止まらなくなりました。もう、とにかく面白かった。
 読み進めてもらえれば面白さは絶対に分かると思うので、まずはとにかく読んでみてください!

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