不思議な作品です

女勇者や賢者、聖女への仕打ちは残酷としかいい様がないのですが、これよく読むと主人公が直接行ってないのですよね。部下がやっているだけ......
方法を決めたのも主人公ではない、ただ、止めないだけ......
その上、勇者達への残虐なグロシーンに主人公がショックを受けるという不思議な展開です
普通、ざまーの場合、怒りと暗い情熱に任せて残虐な事をする訳ですが、この主人公は仕方なくやっている様にも思えます
だからでしょうか......
なんか不思議な感覚です。ざまーの爽快感はなく、そのくせ勇者達への残酷なシーンに怒りを感じ、しかし、それでいて主人公には怒りが向かないのです
主人公が勇者達への残虐な行為に凹まなければ私はこの作品が好きにはなれなかったと思います。それに、結局、現在の最後のエピソードまで読んじゃいました

私は変態なのでしょうか?
勇者達の残酷な処刑シーンに釘付けになりました
美しい者が壊される。そこに何故か快感を得ました
それでいて、自分がやった訳じゃないからと仕方がないと思ってしまっています
つまり、私も主人公も同じな訳です。主人公に感情移入しているのです

少なくともこの作品の最大の訴求ポイントは勇者達への非道と主人公へその怒りが向かない事です。それが無いとこの作品の魅力は半減したと思います

だから、どんどんやっちゃてください

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