召喚即チート無双だけが異世界ファンタジーじゃないよ

異世界に勇者として召喚された複数人の男女。
主人公はある理由で色々諦めてるが、異世界に於いてもそれが付きまとう。
しかしある事で勇者を辞めて異世界で生きる事を決めると、少しずつ歩み始める。

異世界と現実世界を絡めた様々な人間模様を通じて、人間の弱さ脆さ怖さ、そして強さ優しさ、暖かさが語られます。


コメントやレビューに「速くクビになってタイトル回収を」とか良く書いてありますが、ある程度纏めて読むと、その設定のボリュームや人物像、世俗風習、世界観などを主人公アラタの行動に合わせて説明がされているのがわかります。
そのおかげで単なる「説明」部分を退屈せずに、読み飛ばす事もなく理解できました。

改めて「文章」という限られた表現方法の枠組みの中、未だに描かれていない膨大な設定を持つこの「物語」の連載を、破綻させる事無く進行させて来た作者さまのこれまでの努力を賞賛します。

万人向けとは言えないかもです。
ただ、異世界召喚モノが溢れる今、一風変わった話を欲している方にはオススメかと思います。
個人的には500話1000話となっても追いかけて行きたい作品です。

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