設定やシナリオの大筋は良い

勇者としての異世界転生もの。一見すると、よくある感じなのだが、主人公アラタとその元カノ、現在の彼氏なども一緒に転生するなど一風変わった入り方。
登場キャラクターも豊富で、ドキッとする裏設定みたいなのも多くて先の展開が気になりだすと止まらなくなる。

とは言え気になった点がない作品とも言えず、まず展開がかなり遅いと感じた。
170話くらいまで読んだけど、まだ序盤の回想ってか別の視点の話をしてるとかどうなのかなぁって…。

今後の伏線みたいになってるなら良いんだけど、いきなり登場した人物がすぐ死ぬとか必要あるの?とか、結構恋愛要素を入れてくるけど、主人公アラタが非常に女々しいヤツで魅力的に感じない。
この辺を許容できるかどうかで読み手の評価が変わる作品だと思う。

主人公のアラタは転生前は20歳で社会人の大人って設定。彼女にフラれたのをいつまでも引きずってるのは、幼過ぎて違和感が今のところ拭えない。主人公がみんなに支えられて成長していく話みたいになってるけど、成人した主人公ならもう少し大人な感覚があっても良いような気が…。