開花せよ、あべこべラプンツェルと王子様

中高一貫校に通う翔太は、姫君と呼ばれるほど可憐で家事も得意な男の子。
あるとき姉の頼みで隣接する女学院の演劇部で行われるラプンツェルの衣装を作ることになり……。

連載中「劇の練習と、胸のモヤモヤ」まで読了時点でのレビューとなります。

乙木学園のお姫様と呼ばれる翔太は料理も裁縫も得意な上、性格的にも非常にできた良い男子。
ちょっとやそっとの揶揄ではへこたれたりしない強くて柔軟な意思を持ってます。

対する、聖グリム女学院の王子様と呼ばれ、親衛隊まである満は、とても潔くて颯爽としたイケメン女子。
でも恋愛に関してはびっくりするくらいシドロモドロになってしまう可愛い面もあり。

この二人のあべこべ具合の書き分けが非常にお上手で、どちらのキャラもよく立っています。
文章や説明も丁寧で大変読み進めやすく、設定や物語の流れがしっかりと練られていると感じられました。

今、翔太は少しだけ自分の心が揺れていることに気づいたところ。
満は翔太の先輩に恋をしていて、それを翔太が応援しているという構図です。

ここからの展開、どうなっていくのか楽しみでなりません。

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