すごいです。
もうこの一言。
途中まで読み進めて、あれあれ? これは夢と現実が? どこが境? と読者が混乱してきたかと思えば、
中盤でまさかの展開!! そんなことってあり?!
しかしここで終わりではありません。
どこまでも、どこまでも、2度でも、3度でも、いや数えるのやめましょう。
とにかく、こちらの予想がつかないのです。
予想をつけたら負けです。素直に驚かされましょう。
興奮して書いてしまいましたが、
文章の描写、会話、どれをとってもバランスが良いのでとても読みやすい。
そしてキャラクターの性格が引き立つ言葉遣い(そしてそのキャラクターたちが実は……おっと失礼)!
さらに入りくむ迷宮のようなストーリーの網の目、それが回収されていってラストかと思えばまだまだ次から次へと続くんです!
びっくりドッキリ、絶対にしますから! 幻想街へ、いきましょう。大丈夫、きっと多分、あなたも、無事に……
帰れないかもしれません。竹神さんのお話の魅力に襲われて。
ホラーのジャンルを持ちながら、物語の序盤はクスクスと笑ってしまいます。
主人公でありながら、やる気を感じられない皮肉気で受け身のモモ。
その主人公を食ってしまう勢いで、笑わしてくれる唐揚げ王子。
鬼の名前を持ちながら、ヒロインの座をまっしぐら、行動力でみんなを引っ張るなぎさ。
真のヒーロー登場、颯爽とあらわれた猿山。
可愛さ満点、こんな妹なら是非に欲しい、モモの妹のゆいちゃん。
序盤の登場人物は、この5人。
しかしながら、すべては鬼影の呪いで作られた嘘なのか! そう思えば、あれは? これは? 次々に疑問が浮かんできます。
ユーモアが溢れる文章の中に、隠された真実とは何か!
ただ今、クライマックスに向けて、笑いを振り撒きながら爆走中です。(ホラーだけど……)
ヒマがなくても、読むべしっ!!( ̄- ̄)ゞ
高校生の桃田は同じ夢を見る。何度も何度も繰り返し。
あるとき失恋した友人・雉島と話をする際、以前夏祭りで助けたなぎさと出会う。
そして三人は同じ夢を見ていることを知るのだが……。
連載中15話まで読了時点のレビューとなります。
有名な昔話「桃太郎」をモチーフとした、まったく別の物語。
しかもホラーとのことで興味をもって読み出したところ……。
これがビックリ!
ラブコメのように軽快に始まり、夢を共有するあたりからじわじわと「鬼」の気配が迫ってくる。
そして途中から出てくる猿川が、この不思議で不気味な世界のことを良くしっており、鬼との戦闘も颯爽としてカッコイイ!
まだまだ謎に包まれていますが、最後の犬が揃ったとき、いったいどんなことが起きるのか。
鬼退治はどうなるのか、最後はどこに終着するのか、楽しみでなりません!
最初は、ラブコメだったのです。
ホラージャンルなので、一応気をつけて、
「どこにホラーが隠れてるのかな?」
と、ドキドキしていたのですが、
雰囲気は、ラブコメのようだったのですよ。
ええ。
「もも」とか、「にいに」とか、
単語もとっても可愛くて、
「可愛いな」
「なんか青春しているな」
みたいな、
楽しさがあったのです。
その、楽しい青春物語の中に、
「あれ?」
って、不思議な感じもあって、
「これはホラーだもんな」
「でもまだ、こわくないはず」
って、思ったり。
でも、夜中に読んでいると寒気がして、
「寒い冬だからだ」
と、呟いてみたり。
でもね、でも、
怖くなってくるのです。
じわり、じわりと、夢の中に出てくる
よくわからない影のように
灰色の街で、誰かにこっそり見られているように
たくさんの影に
気づけば囲まれ……
ているように
ここから戻れる?
この恐怖の世界から?
あなたは、モドレル?
コノ、セカイカラ――
なんて、妄想ですけどね。
そんな、じわりじわりとしたモノを
感じるのです。
これからもドキドキしながら、
読もうと思います。