第3話 イヌノフグリと云う花の詩

わたくしは、

イヌノフグリと言う名前。

しがなく、そしてつまらぬ雑草です。

時たま、私をみかけるでしょう?

そう……ほんのり青く 小さな花です。

コンクリート地面の片隅に

そっと静かに咲く花です。

人は私を不要と言うのでしょう?

人は私を邪魔と言うのでしょう?

でも、私は生き続けます。

人の為ですって?

そんなのうそっぱちです。

私の生きる意味 それは、たったの二つ。


私を認めてもらいたい。

私という存在を!


そして 余計なプライド 捨て去って

他の誰かと この世界に生きる誰かと

喜びの雄叫び 悲しみの泣き声

分かち合う事が出来たなら


そう……私の生きる意味はその二つ。

その二つだけ……。

たった二つの意味の為、

私は 今、この瞬間も 咲かせます。

私の等身大で 出来る限りの花を……


私が私としてある限り……。

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イヌノフグリの紫花 澄ノ字 蒼 @kotatumikan9853

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