石の意思を感じてくれ！主人公が石！それだけでもオモロいのに中身も然り！

小石。ホントに何でもないただの小石になってしまった主人公が、不思議な世界を旅する物語。

独白のような心情メインの文体で主人公の思考をなぞるように展開して行くので、スラスラ読めてかつ自然と物語に入り込めます。

一話一話が短く、話の区切りが基本一日毎になっているので、サクッと読めて日記を追うような楽しさがあります。

丁寧な心情描写は純文学的な深みがあり、随所に抉ってくる鋭角な表現が散りばめられています。

主人公が石だからこそ表現出来る世界がここにあります、面白いのでぜひ手に取ってみて下さい。