健全だ。この作品は至って健全だ。現代の創作物の肌色の多さに比べれば水着とエプロンは肌色御面積が圧倒的に少ない。そして、ここで出る触手も肌色面積は非常に少ない。

『水よ枯れろ、生命よ果てよ。時計の針は進み、時間は流れ、全ては時間の果てに喪われ、忘却される。さぁ、全て喪え。』




『忘却の風』




炎上する街に向けて竜巻をぶつける。


本来は都市一個を命ごと、文明ごと時間の流れを加速させて全てを朽ち果てさせる魔法だ。


が、この娘の願いによって今俺が使った魔法は『非生物だけ朽ち果てさせる魔法』になっている。


『立ち寄った街が焼けていたから』という理由で俺達は街の火を消そうとしていた。


洪水で洗い流すと貧弱な人間は溺れ死ぬから、燃える物を消し去る。


ついでに建物に挟まれた鈍間も助けられて一石二鳥だ。








勘違いするな。


俺は契約で『全力で世界を平和にする。そして、人は殺すな。』という約束を結ばされている。


だから仕方なくこんな事に全力を尽くしている!










「”$%”&()&#”YT’#WETR!」


炎の中にどす黒い肉塊が居た。


蛸と亀と蜘蛛を合わせたような生き物。アレが本体だろう。




「娘、アイツが多分この騒動の原因だ。変身して消すぞ。心配無い、アレは悪魔の系列だ。殺しても元の場所に帰るだけだ。」


「解りました。」








 娘が光り輝き、衣装が変る。




 紫色のぬらりとした触手を全身に巻いた…触手ブラというヤツだ。












『世界に消されろ。』






『《疑似》世界崩壊縮図』


手の中に現れた小さな塊が怪物にぶつかり………怪物が消え去った。


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悪魔)聖女を騙して魂を奪おうと思ったらして失敗して聖女の願いを叶える為に全力を尽くさねばならない契約を結ぶ羽目になった。お陰で最強最悪の悪魔が異世界で人助けをやる羽目になっちまった。黒銘菓短編集72弾 黒銘菓(クロメイカ/kuromeika) @kuromeika

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