悪魔)聖女を騙して魂を奪おうと思ったらして失敗して聖女の願いを叶える為に全力を尽くさねばならない契約を結ぶ羽目になった。お陰で最強最悪の悪魔が異世界で人助けをやる羽目になっちまった。黒銘菓短編集72弾
契約の時まで遡ろう。この時まで、俺は最強最悪の悪魔として振る舞い、悪魔らしく無垢な娘を騙し、その魂を奪えると思っていた。そう、思っていたんだ。がしかし、蓋を開ければ如何だ?
契約の時まで遡ろう。この時まで、俺は最強最悪の悪魔として振る舞い、悪魔らしく無垢な娘を騙し、その魂を奪えると思っていた。そう、思っていたんだ。がしかし、蓋を開ければ如何だ?
時間を遡る。
この娘の故郷で略奪事件が起きた。故郷は火の海に包まれて滅亡しようとしていた。
それに抗おうとこの娘が俺を呼んだ。
自身の魂を対価に村を救おうとしたのだ。
俺はそれを騙して、『魂の対価に娘を手伝う契約書』と偽った『魂だけ貰う契約書』にサインさせた。
が、血判を押させた所、その時の血が契約書の一部を消し、『俺が聖女の願いを叶えた後、一生を終えた所で魂を貰う契約』が成立した。
俺は聖女の世界平和の手伝いをさせられることになった。
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