契約の時まで遡ろう。この時まで、俺は最強最悪の悪魔として振る舞い、悪魔らしく無垢な娘を騙し、その魂を奪えると思っていた。そう、思っていたんだ。がしかし、蓋を開ければ如何だ?

時間を遡る。






この娘の故郷で略奪事件が起きた。故郷は火の海に包まれて滅亡しようとしていた。


それに抗おうとこの娘が俺を呼んだ。


自身の魂を対価に村を救おうとしたのだ。








俺はそれを騙して、『魂の対価に娘を手伝う契約書』と偽った『魂だけ貰う契約書』にサインさせた。








が、血判を押させた所、その時の血が契約書の一部を消し、『俺が聖女の願いを叶えた後、一生を終えた所で魂を貰う契約』が成立した。


俺は聖女の世界平和の手伝いをさせられることになった。


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