擬人化小説の傑作、ここにあり!

擬人化小説は数あれど、ここまでリアリティを追求している作品は、少ないと思います。

ニホンミツバチの巣を舞台に、1エピソードごとに登場人物(ミツバチの巣の中で異なった役割を割り当てられたたハチ)が変わり、ミツバチの生態が生き生きと描かれます。

各々の行動は、作者のミツバチに関する知識がベースとなっており、もし、ミツバチたちが人間と同じような意識をもっていたら、きっと、こんな風に考えているに違いないと思わせる心理描写と、素晴らしいハーモニーを作り出します。

リアリティがありながら、物語としてのクオリティも高い、”擬人化小説の傑作、ここにあり!”、です。