きみの泳ぐ姿がざくり。僕の心臓を貫いた。

母に連れられ、望まぬままに海辺の町に連れてこられた海斗。
彼が出逢ったのは、誰もいない海で一人泳ぐ少女、陽子。

二人が数日の間、過ごした時間は――。

自主企画の参加作品だそうで、「海が太陽のきらり」は参加作共通のタイトルとのこと。あらすじも決まっている中、どこまで各作者様の「色」を出していくか……?

少なくとも、私はこの作品に作者様らしさを感じました。
青春が「きらり」ではない。記憶の奥底に、融けぬ硝子のように沈む「きらり」

豊かな筆致で描かれた海の描写は必見です!
興味を持たれた方はぜひご一読を!