異なる物語がクロスする。その期待と喜びがここにある。

長い戦いを終えたテスラの地に眠る大切な人の目覚めを待つ朝日。
記憶を失ってなお、ウルスラを治める愛しき人に心惹かれる十馬。
ジャスラを覆う闇を祓うため、初恋から再び引き離された颯太。

異世界パラリュスの、三つの物語はいずれも切ない結末を迎えました。
どれも物悲しく、どうか救われてはくれないか、と願わずにはいられなかった旅人たち。
その期待に応えてくれるのが、この「旅人達の永遠」です。

もう一度逢えた登場人物たちに懐かしさと喜びを覚え、
新しく結ばれる絆に期待が膨らみ、
またしても彼らの前に現れる試練に胸を痛め、
新世代が紡ぐ可能性に希望を見出だす。
心揺れる展開が続きます。

壮大なスケールで描かれる物語の完結編。
やはり「想い紡ぐ旅人」「あの夏の日に」「漆黒の昔方」を読んでから、本作を読まれることをオススメします!
長い物語を追って良かったと思える一作です。

大長編が好きな方は是非、異世界と日本を行き来する旅人たちの物語に触れてみてください!