旅人達の永遠

加瀬優妃

登場人物紹介

 作品に登場する人物のうち、過去作品に登場している人物の紹介です。

(登場順に記載してあります)


●シャロット

 ウルスラ先代女王、イファルナのひ孫。10歳。闇を浄化する力を持っている。

 隠されていた書庫を見つけ、ずっと独りで調べていた。『視る』能力に長けているが、女王になる資格は持っていない。

 「あの夏の日に」ではシィナたちと協力して母ギャレットの野望を阻止した。頭の回転が速く、シィナとコレットを補佐してウルスラを立て直そうと思っている。


●シルヴァーナ(シィナ)

 ウルスラの現女王。19歳。時を戻す、防御、結界、攻撃など、多くの力を使いこなすフェルティガエ。

 時の欠片を継承し、女王となったことで、予知を行えるようになった。ミュービュリの人間であるトーマをずっと想っている。

 『シィナ』は記憶をなくしてトーマ・ユズと暮らしていた時に、二人に呼ばれていた名前。


●コレット

 シャロットの妹。9歳。時の欠片を継承する器を持っているため、皇女(こうじょ)(=次期女王)となっている。

 シャロットにとても懐いている。身体も思考も幼いため、ウルスラの事情などもあまりよくわかっていない。

 ユズに懐いていた。


●ユズ(高坂譲こうさかゆずる

 古の女王ヴィオラの息子。19歳。人の心や記憶を読む力と物質の具現化の力を持っている。

 母から託されていた時の欠片をシィナに継承した。普段はコンタクトレンズで隠しているが、左目が紫色。

 このこともあって他人とあまり打ち解けないが、トーマとは八歳からの付き合いで特別である。


上条朝日かみじょうあさひ

 27歳。異世界テスラと日本とのハーフ。フェルティガを際限なく蓄える力を持つ。

 潜在能力は高いが自分で使用するのが苦手。前向きでいつも一生懸命な性格。

 ユウとの間の息子、暁を日本で育てている。医学部を卒業したあと、理学部の大学院に入り直した。修士2年。


上条暁かみじょうあきら

 朝日とユウの間の息子。10歳。

 「託宣の神子」と呼ばれる存在で、テスラとキエラの戦争を終わらせる鍵になった。

 浄化と模倣の能力者で潜在能力はかなり高いが、今は修業中のため、使用を禁止されている。


上条瑠衣子かみじょうるいこ

 朝日の母親。56歳。

 異世界人であるヒールとの間に朝日を儲けた。朝日からは『ママ』、暁からは『ばめちゃん』と呼ばれている。

 レストランを六店舗経営する、やり手の女社長。


●ケーゴ(中平圭吾なかひらけいご

 ソータの父、トーマの祖父。75歳。

 ソータがジャスラに飛ばされた際に一緒に飛ばされ、一年ほどジャスラで暮らしていた。

 ソータがミズナを取り戻す旅ができるよう、代わりにトーマを自分が育てると申し出てミュービュリに帰還。

 以来、孫のトーマを温かく厳しく育て上げる。


●トーマ(中平十馬なかひらとおま

 ソータの息子。19歳。剣道の有段者。

 あまり細かいことにはこだわらない、とても前向きな性格。両親は死んだと思っている。

 シィナとは相思相愛だったが、半ば無理矢理に記憶と時空を捻じ曲げられたため、記憶障害を起こしているようだ。

 ミズナの腹にいたとき『伴侶の契約』に関わっており、唯一、剣を持つことができた。

 テスラとミュービュリのクォーターだが、本人は何も知らない。


●ソータ(中平颯太なかひらそうた

 十代目ヒコヤイノミコト。39歳。

 19歳のときにヤハトラに呼ばれ、初恋の人ミズナと共に祠の闇を回収する旅に出た。

 ジャスラの闇を浄化するために神殿の奥に消えたミズナを取り戻すため、ジャスラ中を旅していた。

 ジャスラの旅が終わり、廻龍かいりゅうのヴォダでウルスラに旅立つ。

 三種の神器の力を扱える唯一の人間。体内に宿している勾玉の加護により、あまり年を取らない。


●ネイア

 ジャスラの第百二代目ヤハトラの巫女。34歳。

 約20年前、ミズナを匿い、ソータと引き合わせた人物。

 物や人物の過去を視ることができるフェルティガエ。

 ソータやミズナにとってはジャスラにおける保護者のような存在。二人の行く末を心配している。


●ミズナ(比企水那ひき みずな

 ソータの初恋の人で三種の神器が認めた伴侶。

 当時は唯一の浄化者だったことから、ジャスラを闇から救うため、神殿の奥で永久に闇を浄化する道を選んだ。

 自分自身に術をかけたため、ずっと意識を閉ざしていたが、ウルスラの動乱でトーマが危機に陥った際に目覚め、救った。

 20歳で時が止まっていたが、目覚めたことで少しずつ年齢を重ねているようだ。

 今も闇の中で祈り続けているが、時には目を覚ましてソータと会話をすることもある。

 もともとはテスラとミュービュリとのハーフ。


夜斗やと(ヤトゥーイ=フィラ=ピュルヴィケン)

 フィラ出身のフェルティガエ。33歳。

 『夜斗』は日本に潜入したときの名前だが、朝日はそのままそう呼んでいる。

 幻惑と瞬間移動が使える。最初は朝日とユウの敵として現れたが、途中で二人の味方をし、最後まで貫いた。

 朝日にとっては親友のような兄のような存在。


理央りお(リオネール=フィラ=ピュルヴィケン)

 33歳。夜斗の双子の姉。

 『理央』は日本に潜入したときの名前だが、朝日はそのままそう呼んでいる。

 攻撃、防御が行える戦闘タイプのフェルティガエだが、ユウには敵わなかった。

 フィラの復興を目標にしている。


●ユウ(ユウディエン=フィラ=ファルヴィケン)

 朝日を守るために日本に現れた美少年。

 攻撃、防御が行える戦闘タイプのフェルティガエで、その力は村一つを壊滅させるほど。

 朝日と暁を守って大怪我をし、エルトラ王宮で身体を癒しながら眠り続けている。18歳で時が止まっている。


●ミリヤ

 エルトラの女王。31歳。

 テスラの戦争後、即位した。9歳になる娘がいる。

 人をからかうのが趣味らしく、たびたび朝日たちを困惑させる。

 しかし女王としての判断能力は本物。


●アメリヤ

 ミリヤ女王の母で、普段は王宮の奥の古文書の研究をしているため、表には殆ど出て来ない。

 知識と経験でエルトラの女王を背後から支えている。


●レジェル

 三百年前のヤハトラの巫女と九代目ヒコヤイノミコトの子孫で、二人目の浄化者。幻惑の力も持っている。25歳。

 14歳の時、ラティブの領主に掴まっていたところを、妹のミジェルと共にソータに保護された。


●セッカ

 ジャスラのデーフィの領主の娘。41歳。

 『案内人』としてソータの祠を巡る旅を共にした。姉御肌で面倒見がいい。

 先入観に囚われない自由な発想の持ち主で、「水那を救うために浄化を進める」という手段を思いついたのも彼女。

 祠を巡る旅を終えた後は、ホムラと結婚。18歳の長男ゴータ、17歳の次男カイ、15歳の長女ミッカという三人の子供がいる。


●ホムラ

 ジャスラのハールの領主、レッカの弟。50歳。

 2メートル近くの大男で、性格も豪快。

 ソータ、水那、セッカとはソータの祠を巡る旅で知り合い、仲間になった。

 ソータの旅が終わった後はセッカと結婚。

 漁の季節はハールで働き、それ以外はデーフィに帰るという生活を送っている。

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