夜は更ける
「チート渡す女神さ、自分で来いよ!って思う。」 「ホントだよ!毎日毎日、勇者送んな!」
「俺、城に『開城時間AM10:00~PM20:00』って人間&魔人&亜人&精霊語で看板建てたのよ。オリハルコンで。」
「ガチだな。」
「当たり前だろ?なのに無視しやがった。
部下だってプライベート有るんだ。俺は良いとしても部下は休ませなきゃダメだろ?上司的に。
なのにあいつら…」
突っ伏す魔王。それを他の魔王が励ます。
「魔王様、一生着いていくっす。」
「上司の鑑だな。」
「ホワイト過ぎる。魔王なのに。」
「お前らも凄く白いだろうが!」
「まぁ、休まない奴は有給謹慎処分にして家族サービス命令を出すな。」
「ウチは配下を虐める奴は即最初の村のスライム送りだ。(皆しっかりしてるからやったこと無いけど。)」
「なんか、『世界白企業番付』なる書物の『最白企業』認定受けました。」
「「「「人間マジ黒っ!」」」」
「部下をなんだと心得る?」
「鬼だ、悪魔だ!」
「いっそガチで世界征服して全員終身雇用してくれる!」
「どっちが悪だよ?」
魔王あるある:理想の上司過ぎて泣く
今宵も、魔王達の夜は更けていく。
バー『異世界魔王達の憂鬱』 黒銘菓短編集35弾 黒銘菓(クロメイカ/kuromeika) @kuromeika
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます