ドラゴン 実食
「良いドラゴンだ。」
今まで見て来たドラゴンは養殖や野生でも小型のものだけだった。
肉はどんなに大きくても人間サイズの塊は無い
そもそも冷却させられてドラゴン肉だったからこんなにドラゴンが熱いとは知らなかった。
喉の肉が炎を吐くために硬くなっていることも知らなかった。
それを今、ドラゴンの火炎の素となる火炎液(ドラゴンの体内の燃焼性物質)で塊のまま炙っている。
「頂きます。」
外側を削いで喰らう。
美味い。
野性味ある味。塩味は付けていないが、肉そのもののドラゴンの暴力性を象徴するような力強い味。
あぁ、これが命の味か……。
グルメな男が狩猟、調理まで全部やるが、構わないだろう? 黒銘菓短編集31弾 黒銘菓(クロメイカ/kuromeika) @kuromeika
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