概要
どこか不思議で、奇妙な図書館
「しょうがないよ。今日はそういう日だもの」
彼女は向こうを指さした。そちらを見ると壁にかかった大きなカレンダーがあり、今日の日付の欄には「はくしの日」と書かれていた。他にも「はっぱの日」、「にじの日」、「いろいろな日」と気になるラインナップが並んでいたー
本文より抜粋
彼女は向こうを指さした。そちらを見ると壁にかかった大きなカレンダーがあり、今日の日付の欄には「はくしの日」と書かれていた。他にも「はっぱの日」、「にじの日」、「いろいろな日」と気になるラインナップが並んでいたー
本文より抜粋
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!ある日、自邸の扉を開けるとそこは知らない部屋だった。
シンプルで「書き過ぎていない」文章と、無駄のない構成がこの短篇をとても魅力的なものにしています。
幻想的だけれどもどこか現実味のある「図書館」という場所。淡々としていて記号的な登場人物たち。
個人的に好きなのは「図書館」の内部構造を描写する箇所。あの描写によって非現実的でファンタジーな存在である図書館にリアリティが与えられ、それが一層、図書館を幻想的なものにしている気がする。
ラストもまた淡々としたスマートな幕引きで素敵ですが、主人公の消失とガラスの本との関連性や必然性をもうすこし突き詰めて提示してもよかったのではないかなと思いました。
ただ、物語の余白を読者に感じさせ、想像を膨らませ…続きを読む