未熟故
「オラァ!」
がしゃの腕で纏めて薙ぎ倒す。
「雪女!」
「座敷童!」
氷結が襲い掛かるが、それを座敷童が相殺する。
このまま二人まとめてブチかます!
「鵺!」
鵺が雪女と鵺使いを乗せてがしゃを避ける。
能力に乗って走る。そうか…そう言う手が有ったか!
感心しているとそのまま鵺が俺に襲い掛かる。
鵺は倒せるが、雪女は直で触るのは不味い!
「童!頼む。」
「アンタ後で不運ブチかましてやる!」
そう言いつつ座敷童を使う………が、
ガン!
童の頭からタライが降る。
「失敗⁉」
「ゴメン!何とかして!」
座敷童の能力は幸運を引き寄せる力。
攻防支援と何でもござれだが、偶に運が悪くなる。
こうなると当分は二対一。というか、今まさに凍る!
如何する?
攻撃?無理だ凍る。
投石?投げる物が無い。
騎乗する雪女は迫り来る。
そうだ!
「がしゃ!俺と童を投げろ!」
ガシャの肋から出ると左手に童を乗せて飛び乗り、
ヒュン!
投げ飛ばした。
がしゃは俺の身体を中心に存在する能力。故に俺が飛べばガシャも飛ぶ。
「キャァァァァァ!」
「すまん。キャッチはちゃんとする。」
「後で事故、通り魔、犬の糞………不幸のフルコースに処してやるゥウゥゥゥ!」
妖怪を宿した人間達のバトルは続く。
妖怪をスタ●ドにすれば手軽かつ完成度の高い異能バトル小説が出来上がるという事に気付いてしまった! 黒銘菓短編集18弾 黒銘菓(クロメイカ/kuromeika) @kuromeika
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