妖怪をスタ●ドにすれば手軽かつ完成度の高い異能バトル小説が出来上がるという事に気付いてしまった! 黒銘菓短編集18弾

黒銘菓(クロメイカ/kuromeika)

いきなりのバトル

「フハハハハ私の能力『鵺』で喰い殺してくれる!」

目の前の男はそう言って虎や猿のキメラを召喚する。

それは私の喉笛目掛けて噛み付かんと襲い掛かる。

「舐めるな!能力『がしゃどくろ』!」

鵺が白い檻に阻まれる。

違う。それは檻では無く肋骨だった。

「な…何だこれは!」

鵺使いが驚くのも無理はない。

俺のがしゃどくろは上半身だけで5mを超す巨体。

手足も長く、上半身の白骨が暴れる様は妖怪というより怪物という表現が近い。

「止めだ!」

がしゃどくろが鵺を殴りつけ、そのまま本体へと骨の拳を叩きつける。


「そうはいかないわ。『雪女』!」

拳が氷の壁に阻まれる。

「助かった!」「良いわ。お互い様。」

仲間らしい。どうも相手は雪女を使役しているようだ。

「二対一。形勢逆転。『雪女』!」

雪女から氷が伸びてがしゃどくろの身体が凍らされる。

がしゃは俺中心に展開され、物理に滅法強いが、骨故にその他の攻撃に弱い。

「二対二よ。『座敷童』!」

伸びた氷が溶けてがしゃが解放された。

「童!サンキュッ」

「その名で呼ぶな!

この二人倒したらぶん殴ってやる!」

「OK。じゃぁ、さっさとやるか!」



召喚獣の鵺

氷使いの雪女

  VS

物理特化がしゃ

幸運の座敷童








開始!

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