妹よ。兄は三十歳童貞で、魔法使いになったんだ。

 優良会社の会社員だった主人公は、三十を迎えても童貞だった。そんな主人公のもとに、組合からスカウトが来る。なんでも、三十歳過ぎても童貞な男は、魔法使いになれるらしい。主人公は組合に、タッグを組む魔法少女を紹介され、世界を守る正義の魔法使いとして、活躍することになる。しかしタッグを組んだ魔法少女はあまり戦績を残せておらず、主人公は魔法少女を支えながら戦うことになる。
 主人公は魔法少女に問う。「諦めて、後悔はしないのか?」主人公の言う「後悔」には種類があった。「やらなければよかった」、「やっておけばよかった」そして、もう一つの後悔――。
 主人公と魔法少女は、ライバルからの引き抜きや、悪の組織との対決、事故現場などの様々な苦難と戦いを通して、互いに距離を縮めていく。そんな中、魔法少女は決意する。後悔しないように、正しい魔法少女になると。
 一方、海の向こうからマレビトという脅威が迫っていた。組合と組織が裏で手を組んで対処しなければならないほどの、脅威だった。主人公はコモンとギフトという力を武器に、一人マレビトに立ち向かう。次々に駆けつける魔法少女たちは間に合うのか⁈ そして主人公の運命は?

 コメディタッチで描かれる、魔法使いと魔法少女の物語。
 突っ込みどころ満載で、ハイテンションな仕上がりです。

 是非、御一読下さい。

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