小さな世界

第1話

私、小鳥遊凛16歳、この春憧れてた星楠学園に入学したの。



「え、何で憧れてる?」って?もちろん夢の為でやりたい事があるからかな。


一緒に入った友達もいるし、新しく友達も出来るかな?って思いながら少しワクワクってね(笑)

そんな感じで学園生活は始まった。



キーンコーンカン。



「おーい、皆席に着けよ。今日から1-Aの担任の志木 絋河だ。よろしくな。」


少し無愛想な感じで挨拶を始めた先生。

私はそんな先生の挨拶をボンヤリ聞いていた。



そして、ふと校庭に視線がいってしまった。



(誰だろ?あの子。)




校庭に一人でポツンと立っている男の子がいた。

特に何をしている訳でも無いが、何となく気になった。

暫く眺めていると目が合って、男の子は少し微笑んでどこかに行ってしまった。



(何してたんだろ?)




「おーい、小鳥遊〜人の話聞いてるかぁ〜。」



「あ、はい、すみません。」



キーンコーンカン



「HR終わりだ〜。」



休み時間隣のクラスから中学の時の友達神無月架李那がやって来た。


「りーん、クラス離れちゃったね〜。」


「そうだね〜。先生もやる気無さそな感じの先生だし、最悪〜。架李那の方はどんな先生?」


「うーんとね、女の先生で結構優しそうな感じだよ〜。ただちょっとだけドジかなぁ(笑)。

教室入ってくるなり教壇の角で足ぶつけちゃったりしてたし、終わった後なんか名簿置いて行きそうになってたよ!」


「そうなんだぁ、良いなぁなんか面白そう。一緒のクラスが良かったなぁ。帰りは一緒に帰ろうね!」



「うん!もちろんだよ。」










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