概要
人類の専業化が産んだ戦争の悲劇を絵本テイストで綴る
兵隊であるパパが戦地に赴くことになった。
パパが死んでしまうかもしれないことをしった男の子が、戦争を辞めるように皆を説得して廻る。
パパが死んでしまうかもしれないことをしった男の子が、戦争を辞めるように皆を説得して廻る。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!人類に、打つ手はあるか。
読みやすい絵本調のお話の中に、思わず考えさせられる指摘が込められています。
これを読んで、貫井徳郎の『乱反射』というう小説を思い出しました。
ある子供が死ぬのですが、親が「なぜこの子は死ななければならなかったのか」を調べていくと、ひとつひとつは大した罪ではない「これぐらいいいだろう」と思ってやったことがいくつも複雑に絡み合って起きた事故で、結局誰にも明確な罪が問えない、という内容です。
タイタニック号ほどの豪華客船になると、操舵室で舵をきっても、すぐに船の向きは変わりません。船体が大きすぎるし、命令が伝わるにはいくつもの過程を経なければならないからです。
高度に分業され、ひとつの現象を一体…続きを読む