チート無しで異世界行ったら聖女に溺愛されたので、ヒモしてたら悪の宰相扱いされました

作者 南川 佐久

67

26人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

異世界に行けどもチートなし。そんな作品も増えてきた昨今、じゃあ特殊な力なしでどう生き延びるのかが問題になってくるのですが、本作の主人公であるユウヤが選んだ生き方はヒモである。

それもただのヒモではない、その国で崇められる聖女のヒモである。まあ、そんな生き方をしていれば当然一緒に権力もついてくるわけで、ユウヤは宰相になってしまうのだが、周りからは「聖女様を誑かし、宰相の座に就いたのだ」とささやかれる始末。

当然のごとく弾劾されそうになるわ、暗殺者が仕向けられるわとトラブル続きだが、宰相の力を活かした人脈や聖女の後ろ盾を駆使してそれらを乗り越えていく。びっくりするぐらいユウヤを溺愛してする聖女ライラのちょっと行き過ぎた愛情表現とそれらをやんわりとかわそうとしてかわしきれないというユウヤのやりとりも読んでいて楽しい。

キャラクターがコミカルなのもあってそこまでシリアスな展開にはならず、きっちり完結まで書かれており、気軽に楽しめる一作だ。

(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=柿崎 憲)