イベントの為の小作品 その1

花より????

第1話:栃木県下野市「燈桜会」4000の灯りがともる

薩摩琵琶のための作詞というと、まことに不思議ながら、形式はいろいろ。物語が基本ではあるし、古来から伝わる語りの手法とか、琵琶という楽器の手法(弾法)を生かすとすれば、長編の物語がぴったりする。でも依頼されたり、招かれたりした時、扱う内容により「散文」のような「詩」のようなものにもなる。


作って、演奏して、終わり、時間が経過すると、「文字」として見れる。その頃は冷静に戻っているので「これは詩ではありませんか」と改めて思う。普通の「詩」と琵琶曲としての「詩:詩句」と、どう違うのかな~~~いまだにわからない。わかればあんなに苦しまないのにとも思う。


技法としてただ一つわかるのは、段落の前の「ことば」の終わり方が「余韻を残したような、中途半端のような」そういうものが、合う?段落に琵琶の演奏、長いものや短いもの、これが入るので、すべて文章で表現してしまうと、琵琶の出番が「ない」そんな感じがする。でも本当にそうなのかは、わからない。自分の好みなのかもしれない。


「栃木県下野市のと燈桜会(とうおうえ)」これは、新聞を読んでいてできた。

1300年ほど前、栃木県下野市の国分寺で、行われていた「けかえ」と呼ぶ行事を、現代の市民向けイベントとして、地元の方々が再現されたという。「何かやるべ~~」から生まれたのかな~と何かほのぼのとした物を感じたのを覚えている。だから「できた」のだと思う。


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「古代の祈り悔過会(けかえ)・燈桜会(とうおうえ)」

      ~下野国分寺~ 平成30年4月26日 原案:作詞 完成4月吉日 


あ~あ^夜の帳りがおりる  明りが灯る

      眼を閉じれば 千年の時をこえ さかのぼり

      幸せ祈る 古代の人々の 祈りの声 聞こえ来る


天平13年  聖武天皇の詔(みことのり)にて

           たてられし 下野国分寺なり

優しき本尊 ほほえみ 一年の 安穏 豊楽 願い 

     罪過 罪障 懺悔し 数多の僧 祈り参らせ

     捧げたもう悔過会

 燈明の炎は揺れる

 時ながれ 時代は変わりゆく

 あれから幾年月すぎしぞ 


今 ここに 明り灯す  燈桜会 

またたく明かりは 今日という日への 感謝

ゆらぎ ささやき 明日へと続き 未来に届く

輝く明りは 夢叶える花 

夢は 夢見る人のそばで 花咲き 耀く

  

古代の人の祈りこめ 今甦る 悔過会・燈桜会

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