あとがき、と残りの設定解放

※前話に最終話があります。そちらを見てからこちらに進んでいただけると幸いです。



おれたちの ぼうけんは まだはじまったばかりだ!



と、いう終わりです。


まず初めに、ここまで読んでくださった方はありがとうございます。そして一年ほど更新をせず打ち切りエンドのようにしてしまったこと、申し訳ございません。これはもうただ私の責任でしかないので、本当に申し訳ございません。



さて、じゃあここからは色々と裏話をしていきましょう。愚痴とも言い換えられます。


まずは、どうして途中で打ち切りエンドになってしまったのかということです。

続けられればよかったんですけど、僕の心身の状態が色々とやばいことになってしまい、純粋に明るい物語を書く気力がなくなったからです。

もともとこの作品は、真面目に視聴者を稼ぐための作品でもありました。自分の好きなことだけを描いて一作目。そしてある程度人好きするようでいて、なおかつ自分のやりたいことも混ぜたもの。それがこの「嫁帰り」という作品でした。

最初は「異世界渡りの星守り徒路かちじ」という名前でしたが、できるだけ人気の出そうな表題に変えました。


まあ、結局そこまで人気も出ず、微妙な感じでしたけど。ただやっぱり、時流を選んで読者を考えて書くとそれなりに需要は満たされるんだなぁとも感じました。


途中で書くのが止まり、一年。

その間、僕にとって執筆活動はストレス解消でしかなく、人気がどうとかやりたいことがどうとか、心の底から好きなものしか書いていませんでした。それが僕の別作品の"恋さきシリーズ"ですね。

なので、言い訳でしかありませんけど、ぶっちゃけ続き書けないしとりあえず終わらせるかといった形で今に至ります。


ずっと放置していましたけど、どうしても途中で止める。俗に言うエタらせるのだけはやめたかったのです。

ネットの別の人の小説のコメントで「未完成の小説を人に読ませるのか」っていうのに似た感じの言葉があって、胸に痛かったですね。


そのようなわけで、一応は完結という体裁を取らせてもらいました。なんやかんやそれっぽい終わり方にできたと思います。

この作品に触れたのが本当に一年ぶりなので、ちょっとした設定ノートも見つつ、その辺も解放していこうと思います。


色々書いていないことはありますが、あんまり設定も作り込んでいない作品なので軽くしかありませんが。



まず主人公の過去編について。

これは本編と一部語られていましたが、事実暗い話です。戦争に殺し合いに私闘に。明るさなんてほとんどなく、真面目に戦いばかりです。

設定ノートにあった内容でラミシィス・エステリアにかかわるものがありました。


―――異世界人召喚、というか異邦人の発見が露見する。

魔法使いによる内紛やら戦争が起き、巻き込まれる。他国による技術泥棒などに巻き込まれ、戦争が起きる。

戦えと言われ、戦うことに。その最中役立たずだったが罠にかかった王族を救う。相手はおっさんであった。しかしそれは王の弟で、王から超感謝。

 実はそれ以前に、王様は王になるとか政争で弟を殺そうとした。しかし、弟は片目が見えなくなっただけ。弟の派閥が兄を殺そうとし、あと一歩のところで気づいた弟が止める。なぜと聞く兄に対して、たった二人だけの血を分けた兄弟なんだから、と言われ。呆然と、そして己の馬鹿さ加減に泣いた。そして、家族を大事にすることを誓った。―――


なので王は弟を大切に思っていた。それを救った主人公に感謝と。

こんな背景があり、いつの日か語られる予定でした。だからラミシィスが王族でも接点があったんですね。

他にも

―――ラミシィスの国、第三魔法国家エステリアは魔法国らしく王制であった。

家族構成が王女三人に王子三人。六人兄弟。

上から男、女、女、男、女、男という順で、ラミィは下から二番目の女の子(26歳)。

出会いは転移から半年後。付き合い始めたのは4年後くらい。―――


という設定もありました。ラミシィスの家族についても色々話がある予定ではありましたね。


また

ミシェル・ルビハート。この子にも色々とありました。灰スーツの組織がこの子を狙ったのは四つの魔法封印を解くためとのことで、展開としてはそれぞれが実は王族の家系だったのです。

名前をそれぞれ、トルダイヤ、サードフィア、エクロラ、ルビハートと言い、お姫様の名前もありました。

ミシェル・ルビハート

パーネル・トルダイヤ

イレミス・サードフィア

エメラ・エクロラ

こんな形でメモしてありましたね。お察しの通り宝石をテーマにしています。また、灰スーツの組織にも名前があり、「灰結社 グリオシウス」と言います。


更にですが、魔法少女を出したことで改造人間とか変身ライダーとかも出そうと思っていました。ついでに盛護が変身して、決め台詞を用意していたんです。


「俺か――」

「――ただの星守りだよ。その身に刻んでいけ。…変身!」


というね。

そして文字通り「星守り」の意味。これは僕も覚えています。

盛護の親友、シルベスの死にかかわっています。

戦いの最後の最後、盛護たちの敵は星ごと破壊する魔法を使ってくるわけです。それに対し、盛護かシルベスのどちらかが全力でぶつからなければどうにもならない状況と。

能力としては盛護が防御型。シルベスは戦闘です。盛護は相手の魔法を防いでシルベスに攻勢に出てもらうつもりでした。もちろん一人では防ぎきれないので、自分の命を賭けて、です。

ただ、それはシルベスに止められました。

「君が生き残れる確率は低いんだ。なら、ここは僕がやるべきだよ。僕の全部を賭ければ、あの魔法も、あいつ自身もまとめて吹き飛ばせるからね」

と。

それは事実でしたが、代わりにシルベスは死にます。盛護は止めようとしましたが、シルベスは重ねて言うのです。

「この先の世界に、剣はいらないでしょ?必要なのは盾さ。星を守る盾。それに、君にはラミシィスちゃんがいるじゃないか」


そんなわけで、無理やり説得された盛護はシルベスの最期を見ていることしかできず、親友の終わりを目にしたわけです。

シルベスにも大事な人がいるという事実もあり、それについて死に際にシルベスが呟いたり、盛護がそのことをシルベスの大事な人(女の子)に話したりという感じのイベントもあるのですが、その辺も全部本編には書いていません。

なのでここで吐き出しました。



だいたい、こんなところですかね。


とにもかくにも、これで一つ気がかりだったことがなくなりました。未完のまま止めていたのが悪かったのかもしれませんね。

ようやく僕の投稿小説が完結済みになります。「くたびれ~」の方は最初から区切り良いところまで書き終えて投稿したので、こちらもそうしておけばよかったです。


本当に、一年もかかってすみませんとしか言いようがないです。

僕としてわかったことは、やっぱり、書いていてただただ楽しいと思える小説しか自分には続けられないなぁということです。

現実に即したお話や自分の経験を元にしたものなら、経験に想像を付け足すだけなのでやりやすいんですよね。ファンタジーとかは最初に設定を作り込んでからじゃないと難しいです。僕は、ですけど。


「嫁帰り」は十五万文字近い文字数になりましたが、僕にとってはよく学びを得た作品だったと思います。もう気軽に投稿はしません。ちゃんと区切りよくしてから投稿します。



それでは、ここまで長々とお付き合いくださりありがとうございました。

これにて「嫁同伴の異世界帰り最強伝説」は終わりです。


ひとまずは、打ち切りエンドであろうと完結させることができたことを僕は喜ばせてもらいます。世の中にあふるる途中で終わる作品にならなかったことだけが、この作品にとっても、僕にとっても救いです。

本当に、ありがとうございました。僕はまだ作品を書き続けるので、筆を置くことはきっと先になると思います。

またどこかで僕の作品を見かける機会があれば、そのときはよろしくお願いします。

以上、作者の坂水雨木でした。

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嫁同伴の異世界帰り最強伝説 坂水雨木(さかみあまき) @sakami_amaki

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