心が「しずく」となって飛び散ってしまい心を失った風花が、弱虫な少年翼と出会い心を取り戻すために「しずく」を集めていく物語です。
そのうち仲間が集まりみんなが風花の心を取り戻すために戦ってくれますが、
翼を始めとした仲間達にも心のどこかに傷を抱えており、それを乗り越えながら戦っていくのです。
そんな彼らが傷つきながらも風花のために戦う様は優しくも力強いストーリーを奏でていきます。
ただこのお話し「しずく」を集めて風花が心を取り戻せばめでたしめでたしでは無さそうですよ。
この辺りが作者、花音様の展開の上手さでしょうね。伏線なんかも所々に張られてますし続きが気になってしまいます。
是非とも1度読んで欲しい作品です。
桜の花びらが舞う春、気弱な少年は無表情で感情のない少女と出逢う。
丁寧に描かれた情景描写は、まるで映像のように目に浮かびます。
――果たして、少女は失った心を取り戻すことができるのか。
気弱な少年と心を失った少女が、冒険を通じて少しずつ成長していく物語。
作者様の繊細で美しい世界観。
情緒豊かで優しい文章は、桜舞う川の流れのように心に浸透していきます。
切々と綴られた感情、主人公の心理描写に思わず感情移入し胸が締め付けられる想いも……。
まだ読書途中ではありますが、続きが気になる作品です。
(第59の扉 弱虫の鎖 拝読後のレビュー)
少女の眼から一粒の涙が零れる落ちる。
その涙は感情という名の大地を潤し、少女は笑顔という名の花を咲かせる。
その涙は感情という名の大地を潤し、少年の心に勇気という名の樹を育てる。
少女の花は友を引き寄せ、少年の樹は仲間を支える。
少女の笑顔に惹かれ集った仲間たちは、少女の感情を取り戻せるのか?
少年の勇気は仲間たちにどんな道を指し示すのか?
少年少女たちの美しくも優しい心の物語。
この冒険は少年少女たちにいったい何をもたらすのか。
私は是非最後まで見届けたいと思う。
是非ご一読頂きたい。
貴方もこの優しい物語の世界に引き込まれること間違いない。
時々、書籍化されている作品と、WEB小説との違いを感じることがあります。
おそらく、WEB小説で大勢を占めるラブコメや異世界ファンタジーの勢いに、私の心が追いついていないのだと思います。
しかし、こちらの作品は、私の心のなかにすとんと収まるものがあって。
きっとこういう作品を私は求めていたのだな、と心がしぜんと反応した気がしました。
見当ちがいかもしれませんが、私のなかでは森絵都さんや辻村深月さん、あるいは梨木香歩さんのような、10代20代の若い読者にお勧めしたくなる部類の作品です。
まず、品がいい。
これは私のなかでとても重要な要素です。
それから、心理描写が丁寧です。
心を取り戻す物語なので、特に心理描写には気をつかわれているのかなと思います。
また、作品世界が柔らかく、優しさが染みわたっています。
キャラクターは個性豊かで、どの人物にも優しい目が注がれています。
時間をかけて丁寧に紡ぎあげられた、上質の物語です。
作者様がこの作品をとても大切にされているのがよく伝わってきます。
将来作家になられる器を持った方だと思います。
ちょっと嫉妬してしまうくらいお上手です(笑)。
一読してみてはいかがでしょうか。
まずこの作品は文章がとても綺麗で読みやすいです。
おそらく作者の方の性格が現れているのでしょう。
そして自分の心を取り戻したいが友達を巻き込みたくない優しい主人公とその彼女の力になりたい。助けてあげたいと思う弱虫君の成長していく姿......
そして次々と主人公の為に立ち上がるクラスメイト達......
現代の世界で必死で頑張っているあなた!でも疲れ切っているあなた!
この作品はそんなあなたの心を癒してくれる作品ですよ!
私も毎回、癒されまくりです!是非読んでみてください!
「フッ、読めばわかるさ......」
(訳:どうか皆さん読んでくださいませ!お願いします!)